二人目を妊娠中の私にとって、福祉バスに1時間近く揺られての通園はとても辛いものでした。
でも、そんな私の思いもよそに真弘は大好きなバスに1時間も乗れて大はしゃぎ。

私 「ほら着いたよ。」

マサ 「んーんー!(まだ乗りたい!)」

私 「だめ!はよ降りんと先生が待っとるけん・・・。」

マサ 「んーんー!!(いやだー!)」

私 「じゃあお母さん一人で行くけんね」

マサ 「んーんー!!!(お母さん・・まってー!!)」

そんなやり取りが、半年間続いてぴよぴよ園を卒園した。

その後、ゆたか学園という、障害児のための幼稚園のような施設に通うようになった。
そんなある日・・・

主人 「ただいま~。ほら、これ何と思う?」

私 「何?」

主人 「ハンモック!真弘が喜ぶかなぁと思って・・・。」

私 「・・・。」

早速、子供部屋に吊り下げた。
確かに真弘は喜んだ。

2週間後・・・

主人 「ただいま~!ほらっ・・・」

私 「ぅわっ!何その箱・・・」

主人 「へへぇ~、室内用ジャングルジム!真弘が喜ぶかなぁって思って・・」

私 「・・・。」

早速、子供部屋で組み立てた。
確かに、真弘は喜んだ。

1ヶ月後・・・

主人 「ただいま~!ほらっ・・・」

私 「えっ・・・」
(日に日に箱が大きくなっっとる・・・)

主人 「室内用滑り台!真弘が喜ぶかなぁって思って・・」

私 「・・・。」

早速、子供部屋に置いた。
真弘は、今までで一番喜んだ。

・・・でも、そうとう、うっとおしい部屋になった・・・

滑り台が一番お気に入りの真弘は、たった3段しかない階段を上っては滑り、昇っては滑り・・・を何度も繰り返していた。

そんなある日、さすがにただ滑るだけは飽きてきたのか、自分なりに工夫をするようになった。
そして、考えたのが・・・


どっすーん

すっごい音がして、慌てて行ってみると何と、壁に大きな穴が・・・

私 「えっ・・・(汗)」

以前から我が家にあった、スケートボードを押し入れから引っ張り出し、それに乗ったまま滑り台を滑ったのでした。

私 「あっらららぁ・・・まっ、いっかぁ・・・。」

夜主人が帰って来て。

主人 「うわっ!どうしたと!この穴!?」

私 「ん?真弘がちょっとね・・・。」

私 「最近の壁はもろいねっ。」

主人 「いやっ・・そうゆう問題じゃなくて・・」

私 「滑り台の向き変えた方がいいねっ。」

主人 「だからぁ・・そうじゃなくって・・せんように注意せなやろ!」

私 「じゃあ何で買ってきたとよぉ!」

主人 「だって、まさかスケートボードで滑るやら思わんもん・・。普通滑り台は尻で滑るもんやろ!?」

私 「・・・。はいはい、わかりましたっ!」

次の日・・・

私は滑り台の向きを変えた・・・。